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劇団『名もなき髭』設立秘話(?)

夕日の射す執務室の中に一人のドワーフが座っていた。

「気がつけばここまで来たか・・・ わしの頭もすっかりハゲきって・・・
 いや、ハゲはもとからか」

そう一人でつぶやくと笑い声を上げた。

このドワーフは今ではディメント王国で知らない人がいない劇団『名もなき髭』の創設者であり団長である。

「ここまでくるのが早かったのか遅かったのか・・・」

これは劇団『名もなき髭』が設立されるまでの物語である。






名もなき冒険者として一見すると満ち足りた生活をしていた一人のドワーフがいた。

このドワーフは適正があまりないといわれているがMAGをやっていた。

「おい、グラキエスお前は親に氷という名前をつけてもらったのに土MAGかよ」

酒場で冒険を終えて一日の疲れを癒しているときである。

「悪かったな、俺の親はお前が一生暑いものと縁のない生活を送るようにといってつけたんだからしかたがねぇだろう」

彼は南方の暑い地方の出身である。そのため氷というものが貴重な存在だったのである。

「そういえばそんなことより聞いたかよ、こないだパーティを組んだノーム狂いのやつなんかユニオンを結成したらしいぜ」

「ほう、確かファイソマソとかいう変な名前のノームだな」

「なんか名前が違う気がするがそいつだよ。なんでも旅団『名もなき盾』というものを作ったらしいぜ」

「なかなかしゃれた名前じゃないかてっきり『世界のノームは私のもの』とかいう名前のユニオンでも作ったのかと思ったぜ」

そういうとフハハハと二人は大きな笑い声を上げた。

そうして満ち足りた生活を送っていたグラキエスであったがこの町には何かが足りない。
その思いは冒険者としてこの地に降り立ったときから今でも感じているものである・・・

そんなある日、いつものように冒険を終え『たまには早く宿屋に泊まるか』と思いながら宿屋に向かう途中にふとあることに気がついた。

wo_20140909_105930.jpg


いつもは酔っ払って酩酊状態で入るのできがつかなかったがひと気が無いにも関わらず綺麗な佇まいである。

「この建物はなんじゃ?」

そう思って中に入ってみると

wo_20140909_105938.jpg


「これは・・・!」

一見すると地下牢に見えるがこれは劇場などに見られるチケットの販売場所であった。

グラキエスは驚きに開いた口がふさがらなくなってしまった。

「すこし入り口は狭いがこれは紛れもなく劇場だな・・・」

そういって扉を開けて地下への階段を下りていくと・・・

wo_20140909_191058.jpg



広がる壮大な会場
いすの数は少ないものの十分な広さと舞台が用意されていた。

『この建物は何に使われていたんだ・・・!』
そう思い急ぎいつも世話になっているドレクのところへ急いだ。



「おい、ドレクのおっさんや!」

そう怒鳴りながら冒険者ギルドに駆け込んだ。

「だれがおっさんだ、お前さんだってわしと大して年齢なんか変わらんだろ」

そういいながら奥から顔を出してきた。

「宿屋のとなりにあるあの建物はなんだ!」

「おまえ、寺院もしらないのか?冒険者やってりゃ一度や二度くらい世話になったじゃろう」

「そっちじゃない!ひと気のない宿屋の脇にある建物だよ」

「あ~あのイルファーロ劇場か、昔はあそこはにぎわっていたんだがのう」

そういうとドレクは魔物が現れて港町が廃れて観光客や街の人が減って開催されていた劇団も解散してしまったとのこと。

「ドレクや、あそこの劇場はだれの所有物なんだ?」

「なに?お前さん冒険者でもやめて劇団でもやるのか?」

ドレクはそういいながらも多分魔法局あたりにきけばわかるんじゃないかと教えてくれた。

なお、その足で魔法局に急いだが、「本日の受付は終了しています。」と門番に言われて門前払いにされた。

宿屋に戻ると「これだからお役所は困るんだ・・・」と愚痴をこぼしながらも目は爛々と輝いていた。





あくる朝、魔法局に駆け込んでいく一人のドワーフの姿があった。

「おい、ゼームテールいるか?」

そう大声を出しながらゼームテールの執務室へと向かっていった。

「なんじゃい朝から騒々しい男だな」

そういいながらゼームテールが顔を出した。

「お前さんが朝一番に来るだろうとドレクから連絡がきておったぞ」

『なんだかんだでドレクの親父手回しがいいな、これだから冒険者ギルドの長やってるんだろうな』

「わかってるんなら話が早い!あそこはどうなっているんだ?」

するとゼームテールは少し申し訳なさそうな顔をするとこう言ってきた。

「調べたところあそこは王立の劇場だったらしい。多分冒険者の身分のお前さんじゃどうすることも出来ないものじゃな」

ゼームテールはそう言うともう用は済んだといわんばかりに自分の仕事に戻っていった。




魔法局を後にしてあてもなく市場を歩いていると一枚の広告が目に入った。

いつかのノーム狂いのファイソマソの主催するドワ市なる広告である。

『そういえば毎週土曜日に市場で露店をやるとかいう話をどこかで聞いたことあるな。
どうせだれも集まりはしねぇと思っていたが・・・どれ今度馬鹿にしに行ってやるか』

そして次の土曜日に市場に行って見ると見渡す限り大勢の人が露店を開きものの取引を行っていた。

「おったまげたな、あの女ここまで大きなことをやっていたのか・・・」

そうつぶやくと後ろから声がした。

「あら?あなたは前に私のことを馬鹿にしていたドワーフMAGさんじゃありませんか?」

振り向くと噂のファイソマソが立っていた。

「お前はファイソマソか・・・」

そういうと若干顔を高潮させて怒ったようにいってきた。

「何度言えばわかるのですか!あなたは耳から情報を得ているのではなく字面からえているのですか?
私の名前はファインマンです!

そういえばそんな名前だったような気がするなと思いながらもつい本音が漏れていた。

「市場に入ってから何度か聞いたんだがお前さん最初一人で露店を出していたんだってなよくこんな大きな市に出来たもんだな」

すると当然でしょ?という顔をしてファインマンが言ってきた。

「私が諦めたら誰がここに市を出すというのかしら?この寂れた市場に活を入れるためにはこの土曜市の誘致が絶対に必要だったのよ」
そのあとに照れ隠しなのか本音なのか知らないが鍛冶屋やらボッタクル商店の売り上げが増えてそのバックマージンがどうのといっていたがきのせいだろう。

そんなことに関係なく衝撃を受けていた。

『俺はなぜ一度無理だと言われただけで諦めてしまったんだ・・・』




それから彼はひたすらに冒険者ギルドの依頼や魔法局の以来を受け冒険者として名を上げていった。
(その冒険についてはいつか別のところ語られるだろう)


そんなある日ゼームテールから呼び出しが来た。

「なんだよ、ゼームテールのおっさん。また何かの依頼か?」

するとゼームテールはニヤリと笑って一通の手紙を渡してきた。
それをみるとディメント王国の刻印の押された手紙である。

「お前さんあてに首都から届いた手紙だ。読んでみろ」

手紙を見ると王立劇場を使っていいという許可証であった。

「おい!これはどういうことだ!?誰にもそんなことを頼んだ覚えはないぞ?」

するとゼームテールはチッチッチと人差し指を振ると。

「魔法局の力を舐めてもらっちゃ困るんじゃよ。お前さんが急に張り切りだしたので少し調べさせてもらったんだよ」

そういうとウィンクをしてもう役目は終えたとばかりに背を向けた。

内心『キモッ』と思いながらも口にはださないようにして立ち去った。

「キモッ」

口にだしてしまったようです。



手紙を懐に入れると一人でニヤニヤしながら酒場へと祝杯を挙げに向かった。

酒場でエール酒を豪快に飲んでいるといつものやつが声をかけてきた。

「おう、グラキエス!今日はやけにご機嫌じゃないか」

「なんだ、お前か今日はいいことがあったんでな」

するとやつは小指を立てて言い出した。

「これだな」

彼はフッと笑うと「似たようなものだ」といいながら酒を呷った。

これから彼は劇団を立ち上げるべく様々な人脈で仲間を探し始めた。




あるときはカジノで飲んだくれているやつに・・・
あるときは蘇生の失敗で婚約者をなくしたやつに・・・
あるときは誘拐された兄弟に・・・




そしてある程度のめどがついてついに劇団を立ち上げるときがきた。

「おい、結局劇団の名前は何にするんだ?」

酒場でいつものやつが声をかけてきた。

「あ~それならすでに決まっているよ」

やつがいなければいまの俺はなかった。内心でそう思いながらも彼はつぶやいた。

「そう、劇団の名は『名もなき髭』だ」






コンコン

ドアを遠慮がちに叩く音で現実に戻された。

「グラキエス団長、そろそろ開演ですので開演の挨拶の方お願いします。」

気がつくと外は漆黒の闇におおわれていた。

「どうされました?体調が優れませんか?」

新人は気遣わしげな視線を向けてきた。

「貴様のような若造に心配されるとはわしも落ちぶれたもんじゃな」

ニヤリと笑いながらいつもの調子で声をだした。

『過去を振り返るようになったか、俺ももう歳だな・・・』

そう思いながらも背筋を伸ばし、髭を撫で付けながら輝く舞台へと向かっていった。




※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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